怖がりな猫ほど脱走時のパニックが激しく、外では恐怖で動けなくなるケースも多く、帰れなくなる危険性があります。雷や花火、来客など突発的な刺激は特に夏場に増え、普段おとなしい子でも本能的に飛び出すことがあります。臆病だから安心ではなく「環境づくりこそ最大の予防」。逃げ場の確保やにゃんゲートの設置など物理的な対策が命を守ります。性格ではなく対策で守る、それが飼い主の役目です。
猫にとって閉まったドアの向こうは“未開の地”。その好奇心はリビアヤマネコ時代の野生本能の名残です。「何があるの?」「誰がいるの?」という探究心に加え、飼い主の気配を感じたときの“安心を確かめたい”という心理も働きます。音や匂い、光のわずかな変化までも感じ取ってドアの前に立つ猫の姿は、好奇心と愛情が交差する瞬間。この行動を叱るのではなく理解し、安全な環境を整えることが猫との信頼を深める第一歩です。
災害は突然訪れます。猫を守るためには、日頃から「出られない環境」と「すぐに避難できる準備」が必要です。キャリー・フード・薬の備蓄に加え、ハーネスやゲートなどの慣らしも欠かせません。防災とは、命を守る“日常の延長”。完璧でなくても、小さな備えが愛猫の未来を救います。