猫が脱走できる隙間の狭さと危険な場所の探し方【キャットケアスペシャリストが解説!】

猫が脱走できる隙間の狭さと危険な場所の探し方【キャットケアスペシャリストが解説!】

驚くような狭い場所を通って脱走してしまう猫。
液体といわれるぐらい体が柔軟な
猫は、いったいどの狭さまで通り抜ける
ことができるのか?
危険な隙間に対処して脱走防止を強化しよう!

 

家の中なのに猫の姿が見あたらない。
思いあたるところを探しても
見つからない…

「え?もしかして、脱走?」
焦る気持ちをおさえながらもう一度
ゆっくりしっかり探してみる。

「あれ?こんなところにいたの?」
とおどろくような場所で猫が寝ていた
経験ありませんか?猫はかくれんぼの
天才で、私たちの想像を超えてきます。

思いもよらない場所にいるということは、
思いもよらない隙間や入り口があるということ
その隙間の先が猫たちにとって安全な
場所である保証はありません。

猫が中にいるとも思わず、あとから隙間に
気づいて猫をとじこめてしまうことも
あるでしょう。

または、この隙間なら大丈夫と過信して、
猫の脱走を許してしまうことにもなりかねません。

猫たちがより安全に暮らせるように、隙間対策を考えてみましょう

猫が通れる隙間ってどれぐらい?


猫はどんな狭い場所でも通れるイメージが
ありますが、実際どのくらいの隙間を
通ることができるのでしょうか?


猫は頭が通ればすり抜けられる


隙間を見つけた猫は、まず自分の頭が
入るかどうかを確認します。
頭が入ってしまえばスルッと
通り抜けることができます


なで肩の代名詞にもなる猫。
肩幅がほとんどないため、頭が通って
しまえば肩で引っかかることはほとんどありません。

 

猫の頭は何cm?


個体差はありますが、成猫の頭の幅は
約6cmといわれています。
しかし、縦幅は横幅よりも薄くなります。

そのままでは隙間を通れなくても、
顔を横にすれば6㎝以下の隙間でも
通ることができるでしょう。

さらに、子猫の場合はもっと小さく、
顔の横幅は3㎝~4㎝ぐらいになるでしょう。

 

6㎝の身近なもの


6㎝と言われてもあまりピンとこない
かもしれません。しかし、身近なものに
例えてみると、その狭さに驚くはずです。

  1. トランプの横幅
  2. レシートの横幅
  3. 単一電池の高さ
  4. 500mlペットボトルの直径

猫が通れる隙間を知っていると何に役立つ?


家の中で猫が侵入できる場所がわかる


レシートやトランプを持って、家の中の
隙間を確認してみてください。
ここも通れるのかと驚く結果になると思います。

今までは気にも留めていなかった場所が、
侵入できる場所だと認識することができます。

入って欲しくない場所や、危険な箇所に対策することができるでしょう。

 

脱走防止の対策を強化することができる


すでに脱走防止の対策をしていても、
通り抜けられる隙間を再確認することで
対策の甘さが見つかるかもしれません。

問題ないと思っていた隙間を
通り抜けられる可能性があると知れば、
さらに対策をとって脱走防止を強化することができます。

 

猫がより安全に暮らせる


猫は探検家です。ちらっと見える
その隙間の先を冒険したくなります。
隙間の先に危険が待っているとしたら、
中に入ってほしくはありません。

危険な隙間に対策をたてることは、
猫たちがより安全に暮らせることにも繋がります。

限界に挑戦!うちの子はこの狭さを通れる?


私たち人間にも個人差があるように、
猫にも個体差があります。
標準の大きさや通れる隙間の目安が
あっても、一緒に暮らしているうちの子
が通れるとも限りません。

引き戸を使ってどこまでの隙間を通れるか確認してみましょう。

1|まずは10㎝の隙間から挑戦


引き戸の隙間を10㎝にあけておき、
おもちゃやおやつで隙間を通るように誘います。


2|徐々に隙間を狭くしていく


いっきに間隔を狭くするのではなく、
徐々に隙間を狭くしていきます。


3|通れなかった隙間がその猫の限界


頭を入れたけど通れず戻るなど、
完全にからだのすべてが通れない幅が
うちの子の基準の狭さになります。

※注意点
引き戸が動くと正しく測れないので、
動かないように固定すること。

実際に挑戦してみると、通れる隙間の狭さに驚きます。
私たちが想像していた幅より狭い隙間を通ってしまうのです。

まとめ

猫たちはその柔軟でまるで液体のような
からだで、私たちの想像を超えるような
狭い場所を通ることができます。

ちょっとした隙間が原因で事故
招いたり、脱走に繋がることもあります。
対策をしっかりとって回避できる
リスクと隙間を減らして、
猫と一緒に幸せで安全な毎日を送りましょう。

 

 

 

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