猫が脱走したがる心理と対処法!【キャットケアスペシャリストが解説!】

猫が脱走したがる心理と対処法!【キャットケアスペシャリストが解説!】

外に出たがる猫をどうにかしたい
けど、どんな方法が効果的なのか?
猫の気持ちを理解して、
それぞれの猫にあった対処法を
キャットケアスペシャリストが提案します!

 

外の世界を見つめながら窓辺にすわる猫。
好奇心旺盛な猫にとって、外の景色は
とても魅力的に映っていることでしょう。

窓のそばで「出してほしい」と鳴いて
要求されることもあります。
何度も要求されるとかわいそうだと
思うこともあるでしょう。

しかし、猫にとって外の世界は危険な
ことが多く、決して安全ではありません。
外に出たがる猫の気持ちを理解して、
私たちにできる対策を考えましょう

猫はなぜ外に出たがるのか?


1|猫の本能

現在、私たちと暮らしている猫の種類は
『イエネコ』で、野生動物ではありません。

しかし、イエネコも縄張りがあり、狩りを
します。窓から見える虫や鳥を、外に出て
捕まえたいという好奇心は
猫の本能なのです。

また、去勢や避妊をしていない猫は、
発情期になると相手を求めて外に
出たがります。

 

2|ストレス発散

家の中での暮らしが退屈だったり、
外が見えるのに出られない状況だと
ストレスが溜まります。

元野良猫で外で暮らした経験があれば
さらにストレスは溜まることでしょう。
溜まったストレスを発散させるために、
外に出たいと要求するようになり
脱走を試みたりします。

 


外に出たがる猫の特徴は?


すべての猫が外に出たがるわけ
ではありません。外に出たがる猫には
特徴があります。

 

1|好奇心旺盛な子

新しい場所や匂い、私たちの行動や
購入してきたもの、すべてのことに
興味を持って確認したがります。

 

2|オス

オスの猫のほうがメスの猫より
好奇心が強い傾向にあります。

 

3|元野良猫

外で暮らしていた経験がある猫は、
以前の縄張りやパトロールのコースなどを
確認したい欲求があります。

 

4|去勢・避妊手術をしていない

手術をするとホルモンの分泌もなくなり、
発情もしなくなります。
手術をしていないと、
相手を求めて外に出たがります。


外に出してはいけないのか?


外に出たいと鳴いている姿をみると、
心苦しくなり出してあげたくなる
気持ちもわかりますが、
安易に外に出してはいけません。

外に出すことは多くのリスクがあります。

 

1|迷子になって帰って来れなくなる

一度も外にでたことのない完全室内飼いの
猫は、好奇心で虫や鳥などを
追っているうちに知らないところまで
行ってしまいます。

気づいたときには今いる場所がわからず、
家に戻ることができなくなります。

 

2|事故に遭う

道路を横断したり、急に飛び出して
事故に遭ってしまいます。
事故に遭って命を落としてしまうケースは
非常に多いです。

 

3|感染症や寄生虫

野良猫と接触して感染症にかかることが
あります。また、寄生虫をもった獲物を
捕って食べると、猫の体にも寄生して
しまいます。


外に出たがるときの対策は?


1|猫との遊びを充実させる

好奇心を遊びで満たして外に出たい
要求を抑えます。

いつもの遊びの時間を増やしたり、猫が
ワクワクするように遊び方を工夫します。

 

2|猫が暮らす環境を改善する

家の中の暮らしがより快適になるように
改善することも効果的です。

キャットタワーや運動できるアイテムを
増やしたり、気持ちよくお昼寝できる
ベッドを探してみるのもいいでしょう。

心地よい環境で外への好奇心を減らします。

 

3|脱走防止対策をする

外へ出たがる猫は常にチャンスを
伺っています。一瞬のスキに脱走して
しまうことがないように、
柵やロックの設置をしておくと安心です。

 

4|多頭飼いを検討する

お留守番をする時間の長い猫は、待って
いる間が退屈になっているかもしれません。

仲良く暮らせる同居猫を見つけてあげる
ことも対策のひとつになります。
猫同士で遊ぶことでストレスも軽減されます。


どうしても外に出たがるときは?


対策をしても外へ出たい欲求が消えない
場合は、安全を確保しながら
外を楽しむことができます。

ただし、十分な準備が必要です。


1|ハーネスをつけて散歩

服を着る必要のない猫は、ハーネスを
つけることも最初は嫌がります。
外に出る前にハーネスをつける
練習が必要です。

外に出る時も、急な走り出しや
大きな音に驚いて予想できない行動を
するかもしれません。

散歩をさせたい時は十分な練習と
リスクを理解しないといけません。

 

2|キャットランやキャティオの設置

行動範囲は限られますが、猫が安全に
外を楽しめる方法です。

ただし、費用が高くなります
定期的に破損している箇所がないか
確認してメンテナンスが必要になります。

 


まとめ

猫が外に出たがる気持ちを無理に
抑えることはできません。
私たちが天気の良い日に出かけたくなる
ように、猫も外に出たいと思うのは
自然なことです。

しかし、外の世界は危険が多く
安全ではありません。
外に出たがる気持ちを、違うもので
うまく軽減することは可能です。

ストレスを溜めずに快適に暮らせる
ように、それぞれの猫にあった
対策をしてみましょう。

 

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