
猫が脱走してしまったら帰ってくる
確率はどのぐらい?
やみくもに探しても見つからない。
効率的な探し方をキャットケア
スペシャリストが解説します!
脱走してしまった猫が帰ってくる確率を
ご存じでしょうか?猫が帰ってくる確率は
30%~40%しかないといわれています。
何もしないで待っているだけだと、
帰ってくる確率は非常に低いです。
しかし、私たち飼い主が脱走に気づいて
すぐ行動すれば、帰ってくる確率は上がります。
そのため、早く探してあげることが重要です。
脱走した猫の探し方
では、どのような方法と手順で探したらよいのでしょうか?
1|家の周りに猫砂をまく
外の世界は、猫にとって今まで嗅いだこと
のない新しい匂いでいっぱいです。
自分の家を知らせてあげるために、
使用している猫砂を家のまわりにまいておきます。
自分の慣れ親しんだ匂いがすれば、それを
頼りに家まで戻ってくることができるかもしれません。
2|家の周辺を探す
猫の行動範囲は家から100m前後で、
脱走直後であればそれほど遠くまで移動
しないといわれています。
脱走してすぐであれば、家のまわりに
隠れているかもしれません。
猫が通れそうな隙間や、狭く少し薄暗い
場所など、隠れていそうな場所を探してみます。
3|ポスターやチラシを作成
ポスターやチラシを作成して、
猫を探す「目」を増やします。
通っている動物病院や近所のスーパーに
ポスターを貼らせてもらったり、周辺の
家にチラシを配ります。
<記載する情報>
- 猫の写真
- 柄や体格の特徴
- 首輪など身につけているもの
- 脱走した日時
- 脱走した場所
- 連絡先
4|SNSの利用や地域の保護猫団体へ連絡
Instagramや X で迷子猫の投稿なども
活用しましょう。どこかで保護されて
いないか、SNSで探してみることもおすすめします。
地域に保護猫団体があれば問い合わせを
してみましょう。捕獲機などが必要なとき
借りる相談もできると思います。
5|保健所や警察へ連絡
保護してくれた方が保健所へ連絡する
場合もあります。また、警察に猫に関する
情報が寄せられるかもしれません。
探している猫がいることを知らせておきましょう。
効果的な探し方と心構え
脱走したらなるべく早く探すことを
おすすめしますが、探すときは焦らず
落ち着いて探しましょう。
動揺している状態で落ち着くことは
難しいかもしれませんが、叫んだり
泣いたりするのは逆効果です。
深呼吸していつもの状態を心掛けて
探しに行きましょう。
1|探すときの持ち物
猫を見つけたときのためにキャリー
バッグを持って探しましょう。
いつも食べているごはんやお気に入り
のおやつも持っていきます。おもちゃや
愛用しているグッズもあると匂いで
呼び寄せられるかもしれません。
濡れていたりケガをしていることもある
かもしれないので、タオルも忘れずに。
2|呼ぶときの声
名前を呼びながら探しましょう。
大きな声で叫ぶのではなく、普段生活
しているときと同じトーンで呼んであげます。
優しい穏やかなトーンで、
「ママやパパはここだよ」と話しかける
イメージで。
3|目線は低く、もしくは極端に高く
車の下や物陰、猫の目線で探すことも
効果的です。普段は気づかなかった場所や
入り口が見つかるかもしれません。
また、木の上や高い場所にも
目を配りましょう。登ったものの、
降りられなくなっているかもしれません。
4|夕方や早朝の時間帯
猫は夜行性なので夜に探すほうが効果的
という意見もあるでしょう。しかし、
夜の捜索は真っ暗で懐中電灯を使った
としても見えづらいです。
また、近所に迷惑をかけないように静かに
探すのも簡単なことではありません。
夕方や早朝の時間帯も猫が行動する
時間帯です。明るさがあるので目視でも
探しやすくなります。
できるだけ迷惑にならず、
探しやすい時間帯に探しましょう。
どうしても見つからないときは?
動物の捜索を専門とするプロの方にお願い
する方法もあります。私たちよりも猫の
習性や探し方、捕まえ方を
熟知しています。
費用は安くはないですが、大切な愛猫を
見つけるためなら最終的に依頼することも
検討してみてください。
まとめ
猫が脱走して探すことに集中
してしまうと、周りへの配慮も
薄れてしまうことがあります。
家の周辺で猫を探したり、公共施設などに
お願いするときは、マナーをしっかり守りましょう。
もし猫が脱走してしまったら、待って
いても帰ってくるとは限りません。
探しに行けば見つかる可能性も十分にあります。
しかし、気持ちも動揺して探すのも
簡単ではありません。
辛く大変な思いをしないためのいちばんの
方法は、脱走防止の対策をしっかりすることです。
脱走から帰ってくる確率が低いので、
脱走防止対策をする重要性を実感しましょう。