
猫は抱っこが苦手な子が多く、暴れたり無表情になったりと反応はさまざま。今回は「抱っこあるある7選」を通じて猫の気持ちをユーモラスに紹介します。無理に抱こうとせず、猫のペースに寄り添うことが信頼関係を築くカギ。焦らず、見守ることも愛情表現です。
はじめに
「うちの子、
なんでこんなに抱っこを
嫌がるの〜〜!?」
そんな風に思ったこと、
ありませんか?
犬のように、
抱っこされてうれしそうに
身を預ける…なんて姿を想像していたのに、
現実は、爪を立てて暴れたり
フイっと無表情でそっぽを向いたり…
「え、今、
そんなに嫌だった!?」と
こちらがショックを受けてしまう場面も
少なくないかもしれません。
でも実は、猫という動物は
本来あまり“抱っこされること”に
喜びを感じにくい生きものなのです。
というのも、猫にとって
“自分の足で自由に動けること”は
非常に重要で、
体を拘束されること自体が
本能的な不安や警戒心を
呼び起こしてしまうから。
特に、保護猫出身の子や
人とのスキンシップ経験が少ない子は、
なおさら慎重な傾向があります。
けれども、
「まったく触らせてくれない」
というわけではなく、
触られるのが苦手なのではなく、
“抱っこという形”が合わないだけ
ということもよくあります。
つまり、私たち人間が
“猫の気持ち”を少しだけ知ることで、
誤解やすれ違いを
ぐっと減らすことができるんです。
今回は、猫と暮らす人なら
「あるある!」と共感してしまう、
ちょっと切ないけど
思わず笑ってしまう、
そんな「抱っこ失敗あるある7選」を
ご紹介します。
あなたのおうちの猫ちゃんは
どのタイプでしょうか?
ぜひ、比べながら読んでみてくださいね。
猫と暮らしている方の中には、
「うちの子は
まったく抱っこをさせてくれない…」
という悩みを抱えている方も
多いのではないでしょうか?
実際、猫の中には
抱っこが苦手な子のほうが
圧倒的に多いと感じます。
それは決して、
飼い主を嫌っているわけでも、
信頼関係がないわけでもありません。
猫にとって抱っこは
「自分の意志ではない移動」なので、
それだけで警戒心を抱くことも。
特に、野良や保護猫としての経験がある子は
「体をつかまれる」ことに対して
不安や記憶が結びついている可能性もあります。
けれど、だからといって
悲観しすぎなくても大丈夫。
猫との関係は、
抱っこができるかどうかで
決まるものではありません。
大切なのは、
その子の性格や過去を受け止めて、
「今、ここに一緒にいる」という信頼感を
日々育てていくこと。
なかには、
「何年も抱っこをさせてくれなかった子が、
ある日突然、
そっと膝に乗ってきた」
という、心温まる経験をされた方もいます。
焦らず、無理せず、
猫のペースに合わせて向き合うことで、
きっとその子なりの距離の縮め方を
見せてくれるはずです。
1.抱っこした瞬間エビぞり大暴れ
まだ腕の中に
おさまってもいないのに…
「いやああぁあぁあっ!!!」
という全身の主張とともに、
背中を反らして
前足も後ろ足もバタバタ!
まるでエビぞりアクロバットのように、
あらゆる力を使って
抱っこからの脱出を図るこのタイプ。
一瞬でこちらの腕に爪が食い込み、
時には抱っこされた側が
ダメージを負うことも。
本人は必死ですが、
抱き上げたほうとしては
「なにもそこまで…」と
切ない気持ちになってしまいますよね。
この反応は、
とにかく体を持ち上げられるのが苦手な猫に
多く見られます。
突然地面から足が離れる感覚や、
自由を奪われる不快感から
パニックになってしまうのです。
まずは、抱き上げる前に
少しおやつをあげて
機嫌を取ってからトライしたり、
一気に持ち上げず、
体に手を添えて
“持ち上がるよ”と伝えるように
してみてください。
2.ゴロゴロしてたのに抱っこしたら無表情
ソファの上でゴロゴロ、
ご機嫌で喉を鳴らしていたのに…
「今だ♡」と思って
抱っこしてみたら、
次の瞬間、
真顔。
さっきまでの甘えた表情はどこへ?
「それは求めてません」
とでも言いたげな、冷たい瞳。
これはまさに、
猫との間に生まれる
“温度差”あるあるです。
猫にとって「甘える=抱っこOK」ではなく、
“なでて欲しい”と
“持ち上げられたい”は別物。
この微妙な違いを
人間側が読み違えると、
突然の拒絶反応が返ってきます。
「さっきまであんなに甘えてたのに…」と
落ち込まないでください。
それはあなたを信頼しているからこその
“本音の態度”かもしれません。
3.肩によじ登って脱出
最初は大人しく抱っこされたのに、
気がついたら
いつの間にか肩によじ登ってる!?
そしてこちらの肩の上で、
バランスを取りながら静かに座っている…
「えっ?どうしてそんな所に!?」
これは、**“地面より高い場所が安心”**という
猫の習性を利用した、
巧みな脱出術。
抱っこは嫌だけど、
「下に降りたい」とは限らない。
むしろ、「地面に降りるくらいなら
肩の上に避難します!」
という心理が働いているのかもしれません。
ただしこのパターン、
バランスを崩して落ちたり、
肩や首に爪が食い込むなど
ケガにつながるリスクもあります。
愛猫がこのタイプなら、
安全な高さのキャットタワーや
スツールにそっと降ろせるよう
環境を整えてあげましょう。
4.しっぽブンブン!早く下ろしてアピール
一見、穏やかに抱っこされているけど、
よく見ると
しっぽがブンブン…
それ、「早く降ろして!」のサインです。
猫は言葉では伝えませんが、
しっぽの動きには感情が表れます。
ゆっくり揺れているならリラックスですが、
左右に強く振っているのは、
イライラや不満の表現。
このタイプの猫は、
我慢強くじっとしてはいますが、
心の中では
「限界です…!」と叫んでいることも。
見た目が穏やかだからと油断せず、
しっぽの動きや耳の向きに注意して、
早めに“解放”してあげましょう。
5.降ろした瞬間、毛づくろいでリセット
そっと床に降ろしてあげた瞬間、
バタバタと毛づくろいを始める猫。
しかも、やたらと念入りに…
これはまさに、
**「今のことはなかったことに」**という行動。
猫はストレスを感じたあと、
自分を落ち着かせるために
毛づくろいをする習性があります。
一種の“セルフメンタルケア”。
抱っこを受け入れてくれたように見えても、
内心では「なんだったの今の」
と思っていたのかもしれません。
無理に構わず、
毛づくろいが終わるのを見守ってあげましょう。
6.猫の意思を無視すると「カプッ」
甘噛みのつもりかもしれませんが、
気づけば牙がグッと腕に食い込む…。
それは、
「しつこいですよ」の合図です。
最初は我慢していても、
“限界ライン”を超えると、
「これ以上は無理です」と
はっきりとした行動で示してきます。
猫は、自分の意思を尊重されないと、
強いストレスを感じる生きものです。
「もう少しだけ」
「せっかくだから」
というこちらの都合で、
抱っこを続けるのは避けたほうが
良い関係を保つコツです。
7.そもそも捕まらない
「さて、そろそろ抱っこでも…」と
手を伸ばした瞬間、
シュッ!
まるで忍者のように
姿を消す猫。
どこに隠れたのかと思えば、
カーテンの裏、タンスの上、
布団の中…
このタイプは、
“抱っこされる空気”を
敏感に察知します。
動作、表情、音の出し方…
すべてを読まれていると
思ってください。
まずは、日頃から信頼を積み重ねて、
「この人の手は安心」と思ってもらえるよう
距離を縮めていくことが大切です。
猫との関係づくりは、
時間がかかることもあります。
けれど、時間をかけたからこそ見える
“その子だけの特別な仕草”や
“さりげない甘え方”に
気づいた瞬間は、
かけがえのない喜びとなるでしょう。
無理に抱っこしなくても、
近くにいること、
そっと見守ること、
それだけでも十分に
「愛情」は伝わっています。
猫が心を開く瞬間は、
飼い主の優しさと忍耐に対する
小さな“ありがとう”なのかもしれません。
猫の抱っこ嫌いは、
決して“なついていない”からではありません。
むしろ、「甘えているけど抱っこはイヤ」
という子もたくさんいます。
性格や過去の経験、
日々の気分によっても変わるため、
猫のペースに合わせて、
少しずつ慣らしていくことが大切です。
まずは3秒、次に10秒…と
時間を区切ってチャレンジし、
「無理しない・追わない・怒らない」を
合言葉に、関係を深めていきましょう。