猫のごはんは1日何回がいいの?
量はどのぐらい?
実際みんなはどうしてる?
気になるごはんのあげ方を
キャットケアスペシャリストがアドバイス!
猫のごはんは1日何回がいいの?
量はどのぐらい?
実際みんなはどうしてる?
気になるごはんのあげ方を
キャットケアスペシャリストがアドバイスします。
健康的な生活は食事から始まります。
人間だけでなく猫も、毎日の食事が
健康維持に直結します。
猫の年齢や体重、生活環境によって、
必要な量や回数は変わります。
子猫、成猫、シニア猫それぞれに合った
量と回数を理解することで、
健康的な体重や生活リズムを作ることができます。
また、飼い主のライフスタイルに合わせた
食事の時間やあげ方も工夫することで、
猫のストレスを減らし、無理なく規則正しい
食生活を維持できます。
猫のごはんの悩み
猫のごはんは1日何回がベスト?
1回の量はどのぐらい?
年齢によってあげ方を変えるべきか?
飼い主の6割以上は、猫のごはんに
関して何かしらの悩みを抱えている
といわれています。
例えば「朝の時間しかない」「夜は遅くなる」
「うちの子は少食で残してしまう」
「体重が増えすぎて心配」など、悩みの種類は様々です。
悩みに合わせて適切な量や回数を知ることで、
猫の健康を守るだけでなく、
飼い主も安心して食事管理ができます。

猫のごはん 1日の回数
あくまでも目安の回数になります。
絶対に守らないといけないということはありません。
子猫(~1か月)
生後1か月前後は2時間おきを目安に
ミルクを与えます。
2時間おきが難しい場合でも、6時間以上は
時間をあけないようにしましょう。
この時期は成長が著しく、少量でも頻回に
与えることが重要です。消化機能がまだ未熟なため、
1回で多く食べさせるのは避けます。
幼猫(2か月~1才)
ミルクから離乳食、ドライフードへと切り替わります。
成長期の栄養は健康に直結するため、
1日4~6回の分割給餌が望ましいです。
回数を多くすることで血糖値や消化も安定し、
成長をサポートできます。
食事のタイミングを規則正しくすることで、
猫も安心して食べられ、ストレスも減ります。
さらに、幼猫期は運動量が多く、遊びながら消費する
エネルギーも大きいため、こまめに食事を分けて与えると
体重管理もしやすくなります。
また、食事回数を多くすることで食欲不振や偏食も
予防できます。
成猫(1才~7才)
体格が安定し、1回で食べられる量も増えます。
1日2~4回を目安にしましょう。
猫の活動量や運動時間に応じて、
間隔を調整することが大切です。
肥満防止のため、体重管理を意識し、
与えすぎには注意しましょう。
日中の活動量が少ない場合は、夕方や夜に
少しずつ分けて与えると、食べすぎを防ぎ、
消化にもやさしい方法です。
シニア猫(8才~)
体力の低下や運動量の減少に合わせ、
食事の回数も1日1~3回程度に調整します。
少ない回数でも栄養価の高い食事を与え、
1回の食事で必要量を摂れるようにします。
また、口内環境や消化機能の衰えも考慮し、
柔らかいフードやウェットフードを活用するのも
おすすめです。
シニア猫は体調の変化が起こりやすく、
食欲の波もあります。
食事の間隔や量を柔軟に調整することで、
体重管理や健康維持に繋がります。
また、体調が悪いときは少量でも高カロリーの
フードを与える工夫も有効です。

猫のごはんの量
猫のごはんの量は体重や年齢、活動量に応じて
調整することが重要です。体重だけで判断せず、
猫の体型や運動量も考慮しましょう。
目安として、成猫で体重4kgの場合、1日に必要な
カロリーは約200〜250kcal程度といわれています。
ドライフードの場合、1日の量は40〜50g程度が
目安ですが、猫の食欲や健康状態により増減が必要です。
子猫やシニア猫では、成長や消化能力、体力に応じて
量を調整します。子猫は少量を何回も分けて与え、
シニア猫は消化しやすく栄養価の高い食事を少量ずつ
与えることが望ましいです。
量を把握するためには、1日の総量を計り、猫が1回で
どのくらい食べられるか観察するのもおすすめです。
この方法で猫の食欲や体重管理も効率的に行えます。
また、ドライフードとウェットフードを組み合わせる場合は、
カロリーの合計が目安を超えないよう調整しましょう。
猫の体重や体型を定期的にチェックし、必要に応じて
量を微調整することが健康維持に繋がります。
1日の量が分かると、1日の回数も
決まります。猫が1回の食事でどのぐらい
食べているのかも観察しておきましょう。
1日の量 ÷ 猫が1回に食べられる量 = 1日のごはんの回数
実際みんなどうしてる?
1日のごはんの回数やフードパッケージの目安は
示されていますが、実際にきっちり守ることは
難しい場合も多いです。
猫の個体差は大きく、同じ年齢でも体格や
活動量によって必要量は変わります。
また、飼い主の生活リズムによっても
与え方は変える必要があります。
朝晩の2回に分ける方法や、夜の1回をさらに
2回に分けて与える方法など、工夫が可能です。
出勤や外出で日中家にいない場合は、
自動給餌器を活用するのもおすすめです。
猫の様子を観察し、残す量や食欲の変化に
応じて量を微調整しましょう。
また、複数猫を飼っている場合は、
それぞれの猫に合わせた量を配慮することも大切です。
フードの種類やカロリーを確認しながら、
猫の体重や健康状態を定期的にチェックすることで、
無理なく健康管理ができます。
実際に多くの飼い主は、目安を基準にしつつ、
猫の状態やライフスタイルに合わせて柔軟に
調整しているのが現状です。
食事のタイミングを工夫する
猫のごはんは、与える時間も大切です。
1日の回数が決まっていても、時間帯によって
猫の食欲や消化の効率は変わります。
朝晩の2回の場合は、起床直後と就寝前に
与えるのが一般的です。
朝は猫も活動モードになりやすく、
夜は寝る前にしっかり食べられるように
設定すると安定します。
1日3回以上の場合は、夜の1回を2回に
分けて与えると、残さず食べやすくなります。
また、飼い主が仕事で不在の時間帯は
自動給餌器を活用することで、規則正しい
食生活を維持できます。
食欲不振や偏食への対応
猫の中には、食欲が不安定だったり、
特定のフードしか食べない子もいます。
その場合は、1回の量を少なめにして
回数を増やすことで、食べやすくなります。
また、ドライフードに少量のウェットフードや
温めたフードを混ぜると香りが立ち、
食欲が刺激されます。
遊びや運動の後に与えると、より食べやすくなる
場合もあります。
猫は狩りの後に食事を摂る本能が残っているため、
活動後にごはんを与えるのも効果的です。
複数猫との食事管理
複数猫を飼っている場合、それぞれの食事量や
回数を管理することが重要です。
猫によって体重や活動量、好みが異なるため、
同じ皿で与えると食べすぎや偏食の原因になります。
個別の食器を用意し、必要に応じて
時間差で与えることで、猫の食欲や体重を
コントロールしやすくなります。
また、隠れて食べる猫がいる場合は、
静かな場所に食器を置くと安心して食べられます。
食事環境の配慮も、健康維持には欠かせません。
ごはんの時間はいつがいい?
ごはんの間隔は均等であれば理想と
されていますが、飼い主が仕事で日中は
不在というケースも少なくありません。
ごはんの回数が2回の場合は朝晩に
なりますが、3回の場合は夜のごはんを
2回に分けてあげるなどの工夫をしてあげましょう。
例)1日3回のケース
朝7:00 夜①18:00 夜②21:00
帰宅がいつも遅くなってしまう場合は、
自動の給餌器を購入するなどを検討して
みてもいいかもしれません。

まとめ
猫のごはんの悩みは尽きません。
年齢とともに必要な量や回数も変化します。
大切なのは、目安となる量を把握し、
猫の体重や体調に合わせて調整することです。
回数や量をきっちり守る必要はありません。
猫が無理なく食べられるように、
適切な量と回数を把握することで、
体重管理や健康維持にもつながります。
また、食事の時間や間隔を調整することで、
猫の生活リズムも安定します。
朝晩に分ける、夜の1回を2回に分ける、
自動給餌器を使うなど、工夫も可能です。
複数猫を飼っている場合は、
それぞれに合った量を考慮しましょう。
フードの種類やカロリーも確認し、
体重や食欲の変化に応じて微調整します。
健康的な食生活は猫の寿命や生活の質を
左右します。毎日の食事を観察し、適切な
量と回数を意識することが、飼い主の安心と
猫の健やかな生活につながるのです。


