
猫の去勢・避妊には、望まない
妊娠のほかにも病気を防ぐ
メリットがあった!デメリットも
理解して、去勢・避妊を検討する
必要性をキャットケアスペシャ
リストが解説します!
猫の去勢や避妊は、望まない妊娠を防ぐ
ことだけだと思っていませんか?
猫の去勢や避妊には、そのほかにも
病気の予防になるメリットがあります。
デメリットよりもメリットのほうが多い
ので、子供を産ませる必要がなければ、
健康のためにも去勢・避妊手術をする
ことをおすすめします。
猫の妊娠
猫は1回の妊娠で3~8匹の子猫を
産みます。交尾の成功率も100%
で妊娠期間はおよそ2か月。
1年に2~3回の妊娠が可能なため、
避妊をしないと1年で20匹以上が
産まれてしまう可能性があります。
多頭飼育崩壊にも繋がるため、
去勢・避妊は飼い主の義務とも
いえるでしょう。
去勢・避妊のメリット
猫の望まない妊娠のほかに、
どのようなメリットがあるのでしょうか?
去勢と避妊それぞれのメリットを
紹介します。
■去勢
- 精巣腫瘍の心配がなくなる
- スプレー行動がなくなる
- 性格が穏やかになる
精巣を取り除いてしまうので、精巣が
関係する病気の発症がなくなります。
また、ホルモンの分泌もなくなるので、
スプレー行動や発情のストレスなども
解消され、性格も穏やかになると
いわれています。
しかし、性格はあまり変わらないこと
もあるので、去勢すればおとなしく
なるとは言いきれません。
■避妊
- 望まない妊娠を防ぐことができる
- 発情期の問題行動がなくなる
- 病気の予防になる
- 発情期のストレスがなくなる
避妊のメリットは、まず望まない妊娠を
避けることができること。それと、
子宮の病気や乳腺腫瘍などの病気を
防げることも大きなメリットです。
1年に2~3回の発情期のたびにストレスを
感じたり、大声で唸るように鳴くことも
なくなり、避妊は健康にも繋がります。
去勢・避妊のデメリット
メリットはたくさんありますが、子供が
できなくなる以外にデメリットはある
のでしょうか?
去勢・避妊のデメリットは、子供を
つくれないことと、太りやすくなること。
この2つぐらいだといえます。
太りやすくなるとはいえ、去勢・避妊を
したすべての猫が激太りするわけでは
ありません。しかも、太らないように
私たちがごはんやおやつの量を
コントロールすることもできます。
そうすると、デメリットは子供が
できないことだけになるかもしれません。
去勢・避妊はいつからできる?
猫を増やしたくないから、産まれてすぐ
去勢・避妊をしようとしても
できるものではありません。
去勢・避妊ができるのはいつごろ
からでしょうか?
■生後6か月を過ぎたら
最初のワクチン接種を終えて、大体
生後6か月を過ぎたころから去勢・避妊
手術が可能になります。
この頃からはじめての発情期を迎えます。
発情期を迎えるたびに病気になる確率が
上がっていくので、最初の発情期を
迎えるまえに、早めの去勢・避妊を
おすすめします。
■体重が2kg以上になったら
去勢・避妊手術は全身麻酔で行います。
猫のからだにも負担となるので、ある
程度の体重が必要です。
生後6か月ぐらいになれば、順調に体重も
増えて2kgを超える猫がほとんどです。
しかし、個体差もあります。生後6か月でも
体重が2kgに満たないときは、獣医さんと
相談しながら手術の時期を決めましょう。
去勢・避妊の費用は?
去勢・避妊の手術費用はオスとメスで
異なります。オスが約1~3万円、
メスが2~5万円です。
手術と一緒にレントゲンや血液などの
検査を一緒に行うことをおすすめします。
検査のたびに麻酔で眠らせることには
大きなリスクが伴います。
手術の費用とさらに検査費用がかかり
ますが、全身麻酔をする機会を利用して
しっかり検査をしておきましょう。
まとめ
猫の去勢・避妊は望まない妊娠を避け、
多頭飼育崩壊へ繋がることも防ぐこと
ができます。さらに病気の予防や
ストレスの軽減までできてしまう
メリットがあります。
子猫を産ませたい場合は、猫の妊娠の
周期や産まれる数を理解して、
しっかりお世話ができる範囲で繁殖を
行いましょう。
それ以外は、去勢・避妊にメリット
しかないと思います。猫たちが健康で
ストレスなく暮らせるように、
去勢・避妊をしっかり行いましょう。